- 遺族篇

1.危篤・臨終に際して

危篤になったら

危篤になったら

親族へ連絡

  • 家族や近親者など二親等を目安に連絡をする。
  • 普段付き合いが少ない場合でも親・兄弟姉妹の近親者には必ず連絡をする。

連絡をする際には慌てずに要点を伝える。

  • 危篤者の名前
  • 危篤者がどこにいるか、場所・電話番号・住所・道順
  • 病名、病状
  • いつ頃までに来て欲しいかなどの連絡を行う。不在の場合にはファックスを送るか、メールや留守番電話にメッセージを残し、再度電話で確認を行う。

臨終の際には

臨終の際には

訃報を伝える

  • まず親族、友人に知らせる。菩提寺、勤務先、町内会などにも伝える。

葬儀社へ連絡

  • 故人が生前に決めていた葬儀社がある場合は遺志に添うようにする。
  • 菩提寺がある場合には寺院へ連絡をする。無い場合には葬儀社にて寺院の紹介を受けることも可能。

医師から死亡診断書を発行していただく。

  • 死亡診断書は手続きに必要となる書類。
    故人が亡くなったことを証明する書類で、死亡確認を行った医師に作成していただく。

寝台車の手配

  • 病院で亡くなった場合には必要な処置を施した後に病院から自宅(もしくは葬儀社の霊安室など)へ寝台車で移送する。

役所への届出

  • 死亡を知った日から7日以内に市町村役場に死亡診断書を届け出る。
    届け先は「死亡地」「死亡者の本籍地」「届出人の所在地」のいずれか1ヶ所の戸籍係に提出。
  • 死亡診断書原本は役所に提出をすることになるため、予め数通コピーを取っておく。
    届け出には届出人の印鑑(三文判でも可)が必要。

安置場所を決める

安置場所を決める

自宅に安置が可能な場合

  • 安置する布団を用意する。
  • 布団は敷布団、掛布団各1枚。
  • (仏式の場合)遺体の頭部を北向きに寝かせる(無理ならば西向き)。
  • 胸元で手を組ませ、その組手に数珠をかける。
  • (神式の場合)遺体の頭部は部屋の上座(北向き)に向ける。
  • (キリスト教の場合)遺体の頭部の向きに決まりはない。

自宅に安置できない場合

最近では住宅事情により自宅に安置できない場合があります。
その際は、霊安設備のある葬儀式場、葬儀会社などに移送することも選択肢の一つです。

「死に水」をとる(末期の水)

  • しきたりにしたがって、心をこめて行う。
  • 故人の唇を水で湿らすことで、故人が「あの世」で苦しまないように、との願いを込めた儀式です。
  • 故人の体を清め、男性なら髭を剃り、女性や子供には薄化粧を施す。

枕飾りを用意する

【仏式】
小机の上を燭台・香炉・花立て・水を入れた湯飲み・ご飯を入れた茶碗などを用意する。

枕経を上げてもらう

  • 通夜の前に僧侶にお経を上げていただくことを枕経という。
  • 家族や親族は、お経を聞きながら故人の冥福を祈る。

【神式】
案という机に食べ物などをのせる。

自宅の神棚を封じる

神道では死後の世界を「けがれ」としてとらえるため、親族が亡くなった時には神棚の扉を閉め、半紙などの白い紙を貼り神棚を封じる。


その他、決めなければならない事

その他、決めなければならない事

喪主の決定

  • 喪主は故人の縁の深い人が務める。
  • 通常の場合は故人の配偶者・子供(親・兄弟・姉妹)が務める。
  • 親族がいない場合は友人などがその任にあたる。

形式や宗派の決定

  • 菩提寺がある場合は、住職のご都合を伺う必要があるため、速やかに菩提寺の住職に相談する。
  • 葬儀の形式に合わせて寺院や神社、教会などの司式者へ連絡をし、日程を決める。
    ※電話連絡でも構わないが、直接先方へお伺いした上でご相談をする方が、より丁寧。

規模や形式・宗派に応じた会場を選択

故人の遺志に添った葬儀が執り行えるように葬儀社や親族と話し合いながら決める。

「友引」の葬儀は避ける

  • 友引は「友を引く」という意味があり、葬儀を避けることが多い。
  • 多くの火葬場は休日となっている。